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お客様より よくある疑問、質問に対する Q&A 一覧表
〜ガタ診断編〜
Q | A |
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1.機械のガタが、1mm 以上ある。 どんな不具合が想定され るか? |
・切削加工機であれば、固定側軸受けロックナットの緩みが、 90%想定される。 ロックナットを締めて見て下さい。 残り10%は、ボールねじ軌道面の塑性変形です。 これは、修理不可です。 ・セラミック、超硬 等の研削盤であれば、 ボールねじナット内の鋼球、軌道面の磨耗と想定される。 (研削粉が、ラップ粉として作用し、ボールねじが磨耗した) この場合は、50%以上修理不可と判断下さい。 もし、代替品が6ケ月以上入荷せず、お困りなら、 当方へ、連絡下さい。 (6ヶ月程使用できる位の修理が可能な場合あります。) |
2.機械のガタが、0.3mm以下であ る。 どんな不具合が想定され、 どうすれば、良いか? |
・JISで規定されている測定方法で精度確認下さい(NC旋盤なら、JISB6331) この測定結果値は、ボールねじナット部と、固定側軸受けの合計値です。 (NCの、バックラッシュ補正値が、ある時は、補正値をプラスしてください) (ねじ軸の剛性値は、高いので、省略した) 軸の位置により磨耗が違うので、3箇所程度計測し、ばらつき確認下さい。 ・貴社製品の加工状態と、測定結果より、固定側軸受けとボールねじの交換を するかどうか、判断下さい (念のため、ロックナットを増し締めして見て下さい。ガタ消える場合あり) ・交換されるなら、新品部品を用意され、交換下さい。 ・取り外したボールねじは、廃却せず、貴社にて目視で観察下さい。 欠けや、剥離が、見当たらなければ、90%以上修理可能です。 (商品寸法公差が10μm以下の場合は、事前に連絡下さい。 それなりの現品調査精度が、必要なので) ・ボールねじの修理を希望されるなら、当方へ、連絡下さい。 |
3.ボールねじのガタを直接測定 する方法はないのか? (機械を分解しないで) |
・測定精度が粗いですが、以下の方法があります。 ボールねじのナットから、直接てこ式ピックテストを、近傍のねじ軸軌道面に当て 手動パルスで、前後に動かした時の値が、ボールねじナット部のガタです。 (軸の曲がりや、軌道面のよろめき、も含みますので、10μm程度の誤差あり) (手で押したり、引いたりしてもOKですが、スライド面が、すべりの場合、重くて 動かない場合あり、手動パルスでの操作が、無難です。) |
4.研削盤で、ワーク仕上げ寸法が、 50μm単位で変化する。 どんな不具合が想定されるか? |
・以下の不具合が、考えられます。一つづつ確認して見てください。 @ボールねじのガタ Aサポートベアリングのガタ(ロックナットの緩み含む) B駆動モーターの劣化(予備あれば交換して様子確認下さい) C電気信号ノイズ(電気作業者にサージキラーの有り無し確認下さい) |
5.研削盤で、と石台のガタが 6〜8μmあり、自動定寸加工 で、ワーク寸法が安定しない。 通常、ボールねじを新品に 交換すれば直るが、 ボールねじの修理は可能か? |
・水平に設置されている、ボールねじの軸方向すきまは、 (機械により比較は、困難ですが、経験上、ザックリ言うと) @スライド面がすべり潤滑の場合、機械ガタの2〜4倍予想される。 Aスライド面が、ころがり案内の場合、機械のガタの1〜2倍予想される。 ボールねじの軸方向すきまが、40μm以下の場合、90%以上修理可能です。 |
6. 2スピンドルの旋盤で、 左右のガタがかなり違う。 (0.2mm位) どんな原因が考えられるか? |
・鋳物部品加工の場合、カバーの破損の有無を、確認下さい。 使用状況よりも、何よりも、 異物混入→異物が、鋼球をラップで磨耗→ガタ発生 につながります。 |